にぶちん(なのはSSS:なのは×フェイト&シグナム→はやて)
2006年1月8日 SS「なのはちゃんはフェイトちゃんの事どう思うってるん?」
「んー…?」
フェイトが去った談話室でくつろぐ戦技教官と凄腕嘱託魔導師がふたり、お茶をしていた。
フェイトを追いかけるにも、彼女の足は速く、追いかけるに追いかけられず、ふたりはお茶の続きをした。
はやてはフェイトに悪い事をした思い、少し暗い表情を見せる。
思わず口に出るその言葉。こればかりは聞かずにはいられない。
一瞬、不思議そうな顔をしたが、なのははお茶を飲み干し、その問いに臆面もなく答えた。
「フェイトちゃん?勿論、大好きだよ」
「それは…友達として?」
当たり前なのだろうけれど、フェイトの気持ちを知ってしまった今、少しでも希望があればと、願わずにはいられない。
「友達としても仲間としても大好きだよ?急にどうしたの?」
また不思議そうな顔をして、答える。
「いや…何でもない…」
思わず、はやては視線をそらす。
(フェイトちゃん…!応援したるからな!)
当たり前の答えだとはわかっている。けれど、友人が不憫で心の中で応援宣言する。
「はやてちゃーん」
(めげたらアカンで!フェイトちゃん!)
「はやてちゃーん?」
(それにしてもなのはちゃん鈍いんとちゃうか!私でもうっすら気付いてたで)
「はやてちゃーん?」
何度なのはが呼んでも、はやては気付かなかった。
そして彼女は知らない。自分もひとりの女性に思われている事を。
―――…
「くしゅん」
「どうしたの?シグナム…まさか、風邪?」
「いや…そんな筈は…」
主に想いを気付いてもらえない守護騎士がひとり、原因不明のくしゃみを不思議に思った。
なのはも鈍いが、彼女の主も相当鈍い事を本人達は気付いていない。
彼女達の恋は、前途多難である。
END
「んー…?」
フェイトが去った談話室でくつろぐ戦技教官と凄腕嘱託魔導師がふたり、お茶をしていた。
フェイトを追いかけるにも、彼女の足は速く、追いかけるに追いかけられず、ふたりはお茶の続きをした。
はやてはフェイトに悪い事をした思い、少し暗い表情を見せる。
思わず口に出るその言葉。こればかりは聞かずにはいられない。
一瞬、不思議そうな顔をしたが、なのははお茶を飲み干し、その問いに臆面もなく答えた。
「フェイトちゃん?勿論、大好きだよ」
「それは…友達として?」
当たり前なのだろうけれど、フェイトの気持ちを知ってしまった今、少しでも希望があればと、願わずにはいられない。
「友達としても仲間としても大好きだよ?急にどうしたの?」
また不思議そうな顔をして、答える。
「いや…何でもない…」
思わず、はやては視線をそらす。
(フェイトちゃん…!応援したるからな!)
当たり前の答えだとはわかっている。けれど、友人が不憫で心の中で応援宣言する。
「はやてちゃーん」
(めげたらアカンで!フェイトちゃん!)
「はやてちゃーん?」
(それにしてもなのはちゃん鈍いんとちゃうか!私でもうっすら気付いてたで)
「はやてちゃーん?」
何度なのはが呼んでも、はやては気付かなかった。
そして彼女は知らない。自分もひとりの女性に思われている事を。
―――…
「くしゅん」
「どうしたの?シグナム…まさか、風邪?」
「いや…そんな筈は…」
主に想いを気付いてもらえない守護騎士がひとり、原因不明のくしゃみを不思議に思った。
なのはも鈍いが、彼女の主も相当鈍い事を本人達は気付いていない。
彼女達の恋は、前途多難である。
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