全文は一応じゅうはちきんなのでお見せできません。
「大好き……」
「ああ………」
「クロノくんも、言って……?」
「…………」
「何で黙るのー!?」

 くすくす笑いながら囁くエイミィに満足げな笑みを浮かべていたクロノが返り討ちにあう。キスをしてほしい、ぎゅっとしてほしいという彼女の要求に応えてきたクロノだったが、今度の要求には応えられないらしい。

「いや、恥ずかしくて……」
「もっと、恥ずかしいこと言えるくせにー!」

 クロノの返答に、エイミィはぷりぷりと怒りだす。愛しているとは言えて、何故大好きだとは言えないのか。ある意味当然のリアクションに彼は押し黙るばかりだった。しかし、クロノもあることに気付く。

「そういう君だって、僕に『愛している』と言ったことがないじゃないか」
「うっ……大好きって、いっぱい言ったよ!?」
「君の声で『愛している』と聞きたいんだが?」
「……ううっ……」
「そうか……僕はエイミィのことを愛しているが、エイミィは僕を愛していないのか……」

 何故、大好きとは言えないのに、愛しているとは何度も言えるのか、ツッコむ余裕は今のエイミィにはない。わざとらしく、しょんぼりして見せるクロノにエイミィはあわあわと戸惑う。

「違うの! …………その……ぃ、してないわけじゃなくて………そのっ」
「エイミィ?」
「だって、だって……」

 恥ずかしそうに、エイミィはどんどん身体を縮こまらせる。愛しているという気持ちは本当だが、口に出そうとすると何故か恥ずかしくなってしまうようだ。クロノはそれをわかっていて、わざとエイミィを追いつめていく。その言葉が聞きたいと言うのは本当だ。

「く、クロノくんは……言えるの!?」
「言えるが? というよりも、もう何度も言っているだろう?」
「あ、あうっ……」
「エイミィ?」


――――決死の覚悟をしてプロポーズを決めた男に、もう怖いものなどなかった。







っていうシーンがある小話を書きました。いやっほうキャラ崩壊!知ってる!やりすぎだって知ってる!!でも止めない!!!誰にも私は止められねえぜ!!

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